夫婦間で決めておくべき育児のルール

カテゴリー3

2020.10.01

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LCT

育児ストレスで良くあるのは、夫が仕事から帰宅後、疲れ切っているため子どもの世話をせず、奥さんが一人で夕飯の準備などをしながら、子どもの育児をすることになるため、夫にもっと育児を手伝って欲しいと感じるケースです。

共働き夫婦の場合、育児の負担が奥さんにかかる関係が続くと、いずれ奥さんのストレスは爆発してしまいます。専業主婦の場合は、家にいる時間が長いため割合が増えるのは仕方ないことではありますが、毎日の忙しい育児・家事から少し離れることができる時間があれば、より育児への意欲が湧いてくるものです。

反対に夫が育児を積極的に手伝ってくれた時に、奥さんから見ると、段取りや効率が悪く、イライラしてしまい、夫の育児のやり方に口を出ししてしまうケースもあります。これは夫にとっては「せっかく手伝おうと思ったのに」とやる気を損ねてしまう原因でもあり、実はストレスに感じています。

どのような割合で家事をするのが一般的なのかデータをみていき、家づくりの際から夫に対してどのようなアプローチをすれば、関係が良好に子育てをしていけるのか注目していきましょう。

育児分担割合の平均は妻が8割、夫が2割?

注)妻の年齢が50歳未満であり、12歳未満の子どもと同居している世帯について集計。四捨五入の関係で割合の合計が100にならない場合がある。

2018 年社会保障・人口問題研究所の第 6 回全国家庭動向調査によると、妻と夫の育児のバランスは、妻が79.6%、夫が20.4%と偏りのある結果となっています。夫の帰宅時間が子育ての時間にも影響することが多く、妻の育児分担の割合が9割以上となる世帯の割合は、「17〜19時」に夫が帰宅する場合は33.5%であるのに対して、「22~23時」の場合は 51.8%となっています。家づくりの段階からこのデータを奥さんは頭に入れておくことが必要です。

将来育児のストレスを感じないようにするために、家づくりの段階からルール決めをしておくことの重要性がわかるかと思います。夫には育児での役割を仕事のようにタスク化し、やるべきことが見えるようにしてあげないと積極的にならないことが多いということです。夫婦間の育児の割合を50:50になるべく近づけていけるようなルール決めをしていく必要があるのです。

夫にストレスがかかりにくい育児からしてもらう

注)妻の年齢が50歳未満であり、6歳未満の子どもと同居している世帯のうちすべての育児の種類について回答している世帯について集計。

夫に育児を手伝ってもらう場合、「夫はどういった育児ならやりやすいのか?」という点から考えることによって解決することがあります。このグラフは日常生活の中で、7 つの育児を週1〜2回以上育児をした夫の割合についての調査で、「遊び相手をする」、「風呂に入れる」、「泣いた子をあやす」、「おむつを替える」、「食事をさせる」、「寝かしつける」、「保育園などの送り迎え」といった順で多くなっていて、夫がやりやすい育児の順番とも言えます。「遊び相手をする」→「風呂に入れる」→「泣いた子をあやす」といったような順で育児をしてもらうことで、夫もストレスなく育児の手伝いをしやすくなります。

ママが育児から離れる時間も大切にしよう

子どもの遊び相手を夫にしてもらう場合は、奥さんがご飯の準備をしている際や、洗濯・掃除の時というように場面によってルールを決めておくことで、ストレスは軽減されます。できることなら週に1〜2回は夫に遊び相手をしてもらい、奥さんは子育てから離れて、何もしない時間を作るというのは、ストレスを溜めない育児という点でとても重要なことですし、なにより奥さんも夫への感謝が増えることは間違いありません。

まだ子どもがいない家庭でも家づくりの段階から細かな役割を決めておくことで、部屋の間取りなどもイメージしやすくなり、お互いに育児を協力して行う姿勢になるため、最初に役割を決めておきましょう。奥さんから話を持ち出すことが難しい場合は、検討している住宅会社のスタッフなどに相談してみると、意外とアドバイスをもらえることや、夫へ提案をしてくれるようなこともあります。

ハードルが高い育児も週1回からやってもらう

「保育園などの送り迎え」、「寝かしつける」というのは夫からするととてもハードルが高く感じやすいですが、たまに夫に手伝ってもらうと普段の育児でどれほど奥さんが大変なことをしているのかということを夫が体験できるチャンスでもあり、その労力を理解できれば、夫が育児に協力する回数も自然と増えてきます。なので、週1回からというルールから始めてみることを提案してみましょう。もちろん一般的にやっていないということを奥さんは理解して、小さな事は気にせずに夫に育児をしてもらう事で、夫も育児に対して積極的になるでしょう。

まとめ

お互いにストレスを感じにくく、悪循環な夫婦関係にならないようにするためには、夫婦で協力することはもちろん重要なことですが、まだ子どもがいない家庭でも、家づくりをする段階から将来の暮らしをイメージし、きちんと夫婦間でのルール決めをして、役割を分担することで解消されることが多いです。夫婦間でのルール決めのタイミングを後回しに、家が建って、子どもが成長した際にすると、結果的に主婦の育児負担の割合が大きくなってしまいストレスに感じてしまうことになります。これから家づくりを考えておられる場合、ぜひ家づくりの段階から細かくルールを決めて、夫婦円満で子育てをできるようにしましょう。

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